節供と茶酒
生きる要である、食。
その恵みをもたらしてくれる大地、季節のうつろい。
感謝する。
共に楽しく過ごす。
「五節供」をテーマに、1年を通した催しをおこないます。
2016年3月5日(土)、6日(日)
上巳 -桃の節供-
※終了いたしました
現在では桃の節句、女の子の節句として親しまれている上巳(じょうし)の節供。
旧暦3月3日は桃の花の咲く季節でありました。飾られる雛人形は、その昔、身代わりとなって川で身を清め不浄を払う「流し雛」が起源といわれています。
6日(日) 茶のはなし 野邊 翔平(丸八製茶場)
両日とも11時~、13時~、15時~の3回、各回1時間の予定です。
定員:8名
参加費:1,080円
申込み・お問合せ:お電話(076-471-8112)または店頭にて承ります。
※定員になりしだい、受付終了とさせていただきます。
当日は、イベント時間帯以外はみなさま喫茶(通常メニュー)をご利用いただけます。
どうぞお立ち寄りくださいませ。
おしながき
■あられ玄米茶(富山で作られた寒もちを細かくしてあられにしたものを浮かべています)
■蓮根餅の帯巻きピンチョス
■春色たまごどうふと甘えび昆布締め
■桜ごはん
■桜餅
当日の様子
春の訪れを予感させる、華やかなしつらえで皆様をお迎えいたしました。中央に飾られた色鮮やかな辻が花染めと型染の帯は、ほどよく緊張感が漂い、自然と背筋を伸ばしてくれるかのようでした。
今回のおはなしは「着物」と「茶」。
5日(土)は、富山の老舗呉服商・牛島屋の武内孝憲氏による「着物」のはなし。
絹や麻を染める染色。かつて色を手に入れるということは、自然の植物から色を移しとる=命をいただくという意味があるほど尊いものだったそうです。人々が見た美しい自然の風景を、色や重ね方で表現し、その景色を落とし込んだものが着物でありました。
贅沢を禁止された時代にも、忘れることはなかったお洒落心。日本人が培ってきた色彩感覚やセンスは、着物という文化を通して、今もなお私たちに引き継がれているようです。
武内氏による、わかりやすく丁寧な着物のお話に、皆様大変興味深く耳を傾けられておりました。
6日(日)は、当社製造部 野邊翔平による「茶」のはなし。
“春を探す会”と題しまして、茶歌舞伎という利き茶形式で3種類のお茶を飲み比べていただきました。1つめは、加賀棒茶に詳しい方には馴染みの深い『おくみどり』。2つめは、日本における栽培茶樹の約75%を占める『やぶきた』。3つめは、桜の香りがかすかに感じられる『おくはるか』。
この3種の中から『おくはるか』を皆様に当てていただきました。投票札に見立てた桜の花びらが、水面を彩ります。
春の花“桜”の香りを探す会、皆様にも楽しく参加していただけたようでした。
ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。